介護記録の開示請求、やってみたことはありますでしょうか?
今回はたまたま体験しましたので、備忘として書いておこうと思いました。
それぞれの施設によって方針は違いますでしょうし、あくまで一つの体験談としていただければと思います。
介護記録の開示請求先
お世話になっていた介護施設と介護事業所にお願いしました。
本人が亡くなっていましたので、遺族の立場での依頼です。お願いしました。
ちなみに、 介護施設と介護事業所の違いは …
- 介護施設=入居者(利用者)の介護全般のサポートを行う施設
- 介護事業所=自宅で生活している利用者の訪問介護やデイサービスの提供を行う事業所
介護記録の保存期間
介護保険サービス終了後2年とか5年ほどで廃棄されてしまうそうです。。条例や施設の方針などで違うようです。
あまり時間が経つと廃棄されてしまうかもしれませんね。
介護記録の開示請求をできる人
〈本人が亡くなっている場合〉
・死者の法定相続人=父母、配偶者、子、祖父母、孫
・死者の法定代理人=法定後見人、未成年だった場合の親
介護記録、請求から受取りまでの流れ
3か所に依頼しましたが、だいたい流れは同じでした。
〈まずは電話で依頼〉
- 施設に電話して「開示をお願いしたい」ことを伝える
- 担当者に電話が替わり、開示してほしい理由などを聞かれます
- 担当者から以下の3点が伝えられます ①「理由はわかりました」 ②「いったん上の者と相談します」 ③「許可が出るかはわかりません」
- 1週間ほどで、担当者から開示決定に関する連絡が来ます。
〈開示の許可をいただけたら‥その後〉
担当者さんから「開示できるようになりました」とご連絡いただいたら、次に
- コピーを作成したり、個人情報の部分(名前)を黒塗りする作業があるので
1週間~2週間ほど時間がかかること - 費用(1枚〇円)がかかること
- 準備が整ったら、また連絡をもらえること
〈介護記録の受取り〉
準備ができたと連絡いただいたら、
郵送でOKの場合と、直接施設に受取りに来てほしいと言われる場合の2通りがあります。
郵送の場合はこの流れでした。
①請求書が先に送付されます
②請求書に記載の金額を振り込む、もしくは切手で送る
③入金が確認された後、郵送されます
必要な書類は同じです。
- 身分証(運転免許証など)
- 本人との間柄を証明する書類(戸籍謄本、除籍謄本など)
〈番外:開示ができないと言われたら‥〉
一度、「開示のための手続きが設けられていないので、開示できない」と言われたことがあります。
その時は、
必要な理由・他の施設や事業所では開示してもらえたこと・遺族(全く関係ない第三者ではない)ことなど を説明したところ
再度上司の方と相談してくださり(ありがとうございました。。)
その後、施設として開示規程・開示請求書などを作る決定をしてくださり、
「必要な書類ができたら、再度ご連絡しますね」と快く応じてくださいました。(ありがとうございました。。)
まとめ
介護記録の請求、なんとなく敷居が高くて躊躇してしまいましたが
意外によくある(?)事例なのか、皆さまお忙しい中
すんなり対応してくださり、とてもありがたかったです。
この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
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